Altairが微細構造最適化のMultiscale Design Systems社を買収
複合材のモデリング、疲労、マルチフィジックスのソルバーのさらに緊密な連携が可能に
ミシガン州トロイ、2015年4月2日 – Altairは本日、Multiscale Design Systems, LLCの買収を完了したことを発表しました。同社は、複雑な材料のマイクロメカニクス、微細構造最適化、寿命予測に重点を置いた製品ファミリーMDSの開発企業です。同社の画期的なテクノロジーにより、モデリング、シミュレーション、試験、確率的定量化、複合材とその構造物の最適化を統合できます。さらに、複合材とその構造物については、空間的および時間的なモデル化の複数段階の詳細度(マルチスケール)を扱うことが可能です。
数学的厳密性と多機能性で知られるMDSによって、マルチスケール解析、確率統計的な設計、疲労解析、マルチフィジックスシミュレーションといった重要な複合材の知見が、Altair HyperWorks
®製品群に新たにもたらされます。複合材の解析とシミュレーションに関連したその他数多くの最先端のテクノロジーとともに、MDSは昨年から
Altairパートナーアライアンス (APA)の一員になっており、HyperWorksユーザーは既に利用することができていました。今後は、AltairのソルバーであるRADIOSS
®およびOptiStruct
®とのより一層緊密な連携が期待されます。
AltairのChief Technical OfficerのUwe Schrammは、次のように述べています。「HyperWorksの一部として、MDSの新規開発、機能強化、投資を継続します。また、HyperWorks以外のサードパーティのソルバーへのオープンアーキテクチャーのアプローチは引き続き維持していきます。Altairは、複合材の領域で傑出した存在となるべく、使いやすいインターフェースの開発のほか、継続的な協力関係の構築に献身的に取り組んでいます」。
2008年の設立以来、Multiscale Design Systems, LLCは、米国の中小企業技術革新研究プログラム(SBIR)および中小企業技術移転プログラム(STTR)のフェーズIおよびフェーズII賞を多数受賞しています。受賞プロジェクトで着目した領域は、熱酸化に晒される高温ポリマーおよびセラミックマトリックス複合材の環境的劣化、熱疲労、水分侵入、物理ベースの寿命予測手法、爆風負荷や破砕負荷下のコンクリート損傷のモデリング、複合材のメゾスケール損傷解析の3D非破壊イメージングテクノロジーおよび機械的負荷です。
Multiscale Design Systems社の共同創業者のJacob Fish博士は、次のように述べています。「当社は、多くの主要部品メーカーと協働して、自動車、航空宇宙、防衛産業向けの最先端の材料を解析してきました。AltairのCAEに関する深い知見と、広範な産業における大きな功績の後押しを受けることで、私たちのテクノロジーが広まり、応用実績も増えていくことでしょう」。
詳細は、
www.multiscale.bizおよび
www.altairhyperworks.comをご覧ください。
Altairについて
Altairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2300人を超える従業員を擁する非上場企業であるAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、22ヵ国に40以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。