Altairがシートメタルフォーミング向けのソフトウェアソリューション、HyperForm SolistaとHyperBlankを発表
製品化までの時間を短縮して収益性向上を実現
ミシガン州トロイ、2009年10月29日 ― 企業の技術革新および意思決定を強化する技術とサービスを提供する先進のグローバルプロバイダAltair Engineering, Inc.（www.altair.com）は本日、Altair HyperForm SolistaとAltair HyperBlankを発表しました。この２つのスタンドアロン型テクノロジーにより、シートメタル部品メーカーでのフォーミング工程のシミュレーションが容易になるほか、製造コストとスクラップ材を削減しながら、製品品質を向上させることが可能になります。Altairの強力な有限要素ソルバーエンジンであるRADIOSS、HyperForm Solista、HyperBlankを駆使して、シートメタルフォーミング、チューブ曲げ、ハイドロフォーミングなど製造工程全体をシミュレートする、効率的で費用効果が高く、適確なソリューションを提供します。
「HyperForm SolistaとHyperBlankは、スタンピングプロセスの正確なシミュレーションによって製品エンジニアやコスト担当のエンジニアのほか、ダイ設計者、工程・テスト担当エンジニアのサポートを目指して、製造エンジニアによって開発が進められました」と、AltairのStamping Technology Manager、Simone Boninoは語っています。「Altairが製造シミュレーションとプロセス設計の現場で20年以上にわたって培ってきた経験を活かし、最適な製造プロセス開発を手助けする、費用効果の高いソリューションの提供を目指しました。これらの製品の開発にあたってAltairでは、ユーザーの知識ベースを組み込んで設定処理を自動化すること、ソフトウェアのユーザーインターフェース全体に製造エンジニアが普段使う言葉を採用すること、そして他には真似できない価格でソリューションを提供することを最優先に掲げてきました。HyperForm SolistaとHyperBlankは、製品開発サイクル全体の所要時間を大幅に短縮して、初年度での投資分回収を可能にするターンキー ソリューションを提供します」
Altair HyperForm Solista： シートメタルフォーミングのエッセンスを集約
フォーミングの問題を予測してコストを削減 ― インクリメンタル解析を採用した市場において最も正確なシートメタルフォーミング ソルバーであるAltair RADIOSSを、HyperForm Solistaのプロセス駆動型ユーザーインターフェースへシームレスに統合します。同ソルバーは、鋼材をカットする前にしわや割れを素早く見つけ出し、ダイ加工やプレス機械の休止による不要なコストの発生を回避します。
合理的なプロセス指向GUIにより生産性を向上 ― HyperForm Solistaに組み込まれた製造分野に関する広範な知識により、スタンピングプロセスを効率よく捉えます。カスタマイズされたプロセス指向の自動機能を幅広く取り揃えて、ほぼすべてのスタンピング用途に対応し、ユーザーの使い勝手をさらに高めています。直感的で分かりやすいユーザーインターフェースに加え、製造現場と同じ操作の流れや用語を採用し、有限要素解析に関する事前研修や予備知識なしでもお使いいただける製品です。
スタンピングのための完全なシミュレーション ソリューション ― HyperForm Solistaのスタンピング プラットフォームでは、成形可能性分析から最終工程の検証、最適化まで、スタンピングのシミュレーション処理全体を効率よく管理できます。ダイフェースの構想設計、スプリングバックの予測と比較、結果可視化を実現する強力なフレームワークなど、ユーザーが求めている高い性能のさらに上を行くような、幅広く強固な機能を取り揃えています。
Altair HyperBlank： 正確なブランクサイズとコスト分析を可能に
Altair HyperBlankは、シンプルで信頼性を備え、価格も手頃なツールです。シートメタル部品のスタンピングのため、初期段階での成形可能性に加え、必要なブランクサイズを素早く正確に予測します。HyperBlankは、製造試験の初期段階で正確なブランクサイズを予測して、初期コストを効率的に評価します。強力なネスティングモジュールにより、材料の廃棄を最小限に抑え、製造コストをさらに削減します。HyperBlankはインバースソルバーRADIOSSをベースにしています。シートメタル エンジニアや部品購入者、ダイ設計者、プレスショップエンジニアに、迅速かつ正確に解を提供します。ごく簡単に使い方を覚えられるため、ユーザーは数秒で白紙状態の画面からレポート作成までこなせるようになります。