第16回FEKO 学生コンペティションのエントリー受付を開始
高周波電磁(EM)の学術研究の成果を世界に向けて発信するという貴重な経験が積めるコンテスト。優勝者には賞金または豪華賞品を贈呈
ミシガン州トロイ、2018年5月8日 - Altair(Nasdaq: ALTR)は、世界中の工学専攻の学生を対象としたFEKO
® 学生コンペティションを今年も開催します。今年で16年目を迎える本コンテストは、指導教員の下、Altairの包括的な高周波電磁界(EM)解析ソフトウェアパッケージFEKOを使用して電磁工学プロジェクトに携わる専門学校生、大学生、大学院生を対象とするものです。
2017年度のFEKO Student Competitionの優勝者は、西安電子科技大学(中国)博士課程1年目の学生(当時)のKe Li氏でした。Li氏の優勝論文『Wideband MIMO Handset Antennas based on Theory of Characteristic Modes』(特性モード理論に基づく広帯域MIMOハンドセットアンテナ)は、LTEバンド13、GSM850、GSM900の周波数帯で通信するスマートフォン向けのデュアルMIMO(複数入力、複数出力)アンテナの設計について考察したものです。一般にスマートフォンの場合、素子同士を十分に離そうにもスペースが限られていること、また広い帯域幅が必要になることから、MIMOアンテナの性能を高めることは決して容易ではありません。そこでLi氏は、FEKOの特性モード解析を使用することで、素子のレイアウトと給電を最適化し、接地板で理想的なモードを励起させることができました。さらに、すべての周波数で優れたパターンダイバーシティと傑出したECCを達成できました。実機を制作してS11と利得を測定したところ、シミュレーション結果と非常によく合致しました。
優勝したLi氏は、「賞をいただけたことはとても嬉しく、また非常に光栄に思います。私の論文を評価していただいた審査員の方々に感謝します。これからのキャリアへの大きな励みになりました。電磁気学を専攻する学生として、FEKOはEM問題を解くためのリソースとツールがとても充実していると思います」と述べています。
Altair主催の本コンテストは、FEKOを用いた研究の成果を披露する絶好の機会です。優勝者は、賞品として最新式のラップトップコンピューターまたはAltair Technology Conferenceへの参加権が得られるだけでなく、自身のプロジェクトを発表するウェビナーを通じて、広く世界に向けて成果を発信できます。エンジニアとしての将来のキャリアに向けて非常に貴重な経験が得られるはずです。
AltairのBusiness Development Academic Markets部門でSenior Directorを務めるMatthias Goelkeは、「過去15年間で多大な成功を収めてきたFEKO Student Competitionは、アンテナ、マイクロ波装置、生体電磁気学、電磁両立性(EMC)に関心を持つ学生にとって、研究の成果を披露するとともに、FEKOを使えば複雑な解析プロジェクトでも実機試験に近い正確な結果が得られることを証明する絶好の場です。2015年度はアメリカのウィスコンシン大学マディソン校の学生、2016年度はオーストラリアのカーティン大学の学生、2017年度は中国の西安電子科技大学の学生が受賞しており、非常に国際色豊かなコンテストです」と述べています。
エントリーの締め切りは2018年11月30日です。本コンテストへのエントリー登録が完了すると、必要事項、サポートフォーラムへのリンク、ガイドラインなどを含む詳細が送信されます。 昨年度より、日本語によるエントリーも可能になりました。詳細は、
register for the competitionをご覧ください。
Altairについて(Nasdaq:ALTR)
Altairは、製品ライフサイクル全体にわたって、シミュレーション、マシンラーニング、および最適化を適用することで、設計と意思決定に変革をもたらします。Altairの幅広いシミュレーション技術と特許取得済みのユニットベースのソフトウェアライセンスモデルは、シミュレーション主導のイノベーションを実現します。2,000人以上の従業員を擁するAltairは、米国ミシガン州トロイに本社を置き、24か国に71のオフィスを構えています。顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。