航空宇宙業界では、開発初期フェーズからメッシュモデルによるCAE 解析を行うことが一般的であり、詳細設計フェーズになるとHigh Fidelity な解析モデルを構築し、精度の高い解析結果が求められている。一方で、解析モデル作成には非常に時間がかかり、特に設計変更が繰り返される新規開発ではこれが開発コストを押し上げる要因となっている。そこで、株式会社ダイモンが開発中の月面探査車(月面ローバー)「YAOKI」の開発において、開発時間短縮を目的にメッシュレス解析ツール「Altair SimSolid」を用いた振動解析の活用事例を紹介する。この発表では、従来のHigh Fidelity Model との計算時間や解析精度の違い、および
SimSolid 活用における課題や今後の期待についても発表する。