長崎総合科学大学 工学部工学科 船舶工学コース 准教授 古野 弘志 様
一般に、船体は連続的な構造部材で構成されるため、隣接する構造部材の影響を考慮する必要がある。このような問題は、Lagrangeの未定乗数を用いたエネルギー法を適用することによって比較的容易に解くことができるが、多元連立方程式を解く等の煩わしさがある。しかし、ある種の問題では、荷重とスパンを変数とする簡単な関数でLagrangeの未定乗数を決定することができる。ここでは、このLagrangeの未定乗数に端部固着係数を導入し、OptiStructの解析結果を学習させた人工知能(AI)を用いることによって、より高精度な評価が可能か検討する。(今回の発表は、前回2019 ATCで発表した内容の続報となります。)