flux

新機能

Altair Flux™ 2019の強化点は、製品全体を通じて、特に多用途性、計算スピード、およびロバスト性に重点が置かれました。これらは、メッシュジェネレーターの改善と、表皮効果に対処する新しいメッシングオプションによって達成されています。また、新しい解析オプションが利用可能になり、過渡解析用の新しい初期化方法と、拡張された非線形解析機能が組み込まれました。

機械効率が問題となるときに重要なものとして、Preisachモデルを採用した新しいヒステリシスモデリング機能が追加され、鉄損と残留磁気効果をより適切に評価できるようになりました。

Fluxでは、これまで以上に効率的に、複雑な3Dモデルの扱いと解析が可能となり、Altair SimLab™のプロセス指向の環境とシームレスに連携することで、電磁界と振動の連成解析のためのワークフローを簡単に自動化できるようになりました。

さらには、新しいポストプロセッシング機能によって、設計者の調査の労力も軽減します。

 

よりパワフルになった3Dメッシング機能

  • ボリューム要素の切断面表示
  • 新しいメッシュジェネレータータイプ
    • 3D渦電流のシミュレーションに最適な、表皮厚さをモデル化するためのメッシュレイヤー機能
    • 高速な求解計算と高精度な結果
3D渦電流のシミュレーションにおける、表皮効果のモデル化に有効な新しい3Dメッシングオプション

 

SimLabのプロセス指向の環境に接続することで、電磁界と振動の連成解析のためのワークフローを自動化できます。

SimLabのプロセス指向の環境に直接接続することにより、マルチフィジックス連成解析が可能です。

 

新しいヒステリシスモデリング: Preisachのモデル

  • 鉄損と残留磁気効果のより適切な評価
  • 求解計算中のヒステリシスモデル
    • Preisachの静的ベクトルモデル(以前に導入されたJiles-Athertonのモデルよりも高速)、2Dおよび3Dで利用可能
  • 正確かつ簡単
Preisachのモデルに基づいた新しいヒステリシスモデリング

 

求解計算中の結果プレビュー

  • 結果のプレビューが追加された、全く新しいSolveボックス
    • 力学的物理量、I/Oパラメータ、センサー
  • メインビューアの選択
求解計算中の結果プレビュー

 

ポストプロセッシング機能の拡張

  • 鉄損計算の高速化
    • 新しいデータストレージにより、求解中の計算時間が短縮
  • 回転機械専用の3Dグラフ
    • NVH解析、磁気圧力グラフなどに対する、新しいポストプロセッシング機能
    • 時間領域(時間と角度位置)および周波数領域(周波数と空間次数)の表現に利用可能
  • マルチフィジックス用に改良されたコンテキストのインポート / エクスポート
    • 熱および、応力連成解析に特化したコンテキスト
    • Fluxの任意の空間量のポストプロセスとエクスポート
    • 2Dシミュレーションから、3Dフルデバイス向けにエクスポート
ポストプロセッシング機能の拡張(回転機械の問題に専用の3Dグラフの例)

 

解析プロセスの高速化

  • 過渡解析における収束の高速化
    • 過渡解析と自動タイムステップ適合機能における新しい初期化方法
  • 信頼性とロバスト性が向上した非線形過渡解析
    • 非線形解析用の新しい緩和法と、ニュートンラプソン法から不動点法への自動切り替え
設計者の日々の仕事を加速し、高度な機能へのアクセスを容易にする新しい一連のマクロ

 

その他の新機能:

  • 新機能と特定のエキスパート向け機能へのアクセスを容易にする新しいユーザーモード
  • Flux Supervisorから入手できる豊富な例題ライブラリ
  • ユーザーの日々の仕事を加速し、高度な機能へのアクセスを容易にする新しいマクロ