アストンマーティンF1チーム、AltairのHPCソリューションでシミュレーションを加速
Altair Grid Engineにより、HPCインフラストラクチャの使用率を97%にし、計算量の多いシミュレーションの処理を最適化
シミュレーション、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、人工知能(AI)に関するテクノロジーをグローバルに提供するAltair(Nasdaq:ALTR)は、2021年シーズンより世界で最も権威あるモータースポーツシリーズに復帰したAston Martin Cognizant Formula One™チーム(以下、アストンマーティンF1チーム)との新たなテクニカルパートナーシップ契約を発表しました。アストンマーティンF1チームは、ワークロードのスケジューリングおよび管理ソリューションAltair Grid Engine™を使用して、チームのHPCインフラストラクチャを最適化しています。
現代のGPレースでは、燃料やエネルギーの効率が高く、かつトータルコストを抑えたマシンの製作が重要視されています。この効率性を確立するには、最適化されたコンピュータ環境で複雑なシミュレーションを行う必要があります。
アストンマーティンF1チームのエンジニアリング部門は、何万ものシミュレーションやその他の計算負荷の高いタスクを、Altair Grid Engineで一貫して正しく順序付けて調整しています。また、Altair Grid EngineはHPCへのタイムリーかつ効率的なアクセスを提供し、風洞実験、車両の空力、タイヤ性能などのシミュレーションや、設計要素の微調整を可能にしています。
HPCを利用してフルカーシミュレーションを行いシミュレータを作成することで、ドライバーのランス・ストロール氏やセバスチャン・ベッテル氏らが、レース当日のAMR21マシンのパフォーマンスに設計変更が与える影響を理解できます。
アストンマーティンF1チームのエンジニアリングチームは、Altair Grid Engineを活用した結果、作業全体のスループットが向上し、最も緊急性の高い要件と結果が優先され、アプリケーションとリソースが効率的に使用されるようになりました。
Altairがチームに貢献した点
- HPCインフラストラクチャの97%の持続的な使用率を達成
- 毎日生成する10テラバイトのデータを適切に管理
- スループットの向上、待ち時間とダウンタイムの短縮により、F1の25テラフロップの範囲内で戦略的かつパフォーマンス面での優位性を獲得
今回の発表にあたり、アストンマーティンF1チームの最高技術責任者であるBill Peters氏は、以下のエンドースメントを出しています。
「空力部門では、集中的なワークロードを管理するために、HPCに大きく依存しています。その中には、チームが日々生成する10テラバイトのデータも含まれています。Altairのソリューションは一貫性のある強力なインフラストラクチャを提供し、より高いスループット、より少ない待機時間、ダウンタイムの短縮を実現することで、30テラフロップスの限界内でチームが戦略的かつパフォーマンス面での優位性を得ることを可能にします」
また、AltairのChief Technical OfficerであるSam Mahalingamは、以下のエンドースメントを出しています。
「素晴らしいアストンマーティンF1チームは、レーストラック上だけでなく、HPCを活用した迅速で十分な情報に基づく設計上の決定という点でも、一瞬一瞬が重要な環境で活動しています。Altairが、業界で最も包括的なHPCツールセットを提供することでこの物語に参加できたことを誇りに思うとともに、チームのF1シーズンを常に応援していきます」
詳細については、5月12日に開催されるAltair Global HPC Summitで行われるAston Martin Cognizant Formula Oneチームの講演「On and Off the Track, Every Second Counts: The Critical Role of HPC Optimization(コース上でもコース外でも、一秒一秒を大切に:HPC最適化の重要な役割)」をご覧ください。お申し込みは、web.altair.com/hpc-summit-2021 をご覧ください。