HyperWorksパートナーアライアンスの価値が
Michigan Engineering Services社の高周波域NVHソフトウェアの追加によりさらに向上
パートナーアライアンスのウェブサイトから、Energy Finite Element Analysis Solverがダウンロード可能に
ミシガン州トロイ、– 2013年1月23日– AltairのHyperWorksパートナーアライアンス（HWPA）は本日、新しいパートナーを発表しました。Michigan Engineering Services（MES）社が開発した、騒音、振動、ハーシュネス（NVH＝Noise、Vibration、Harshness）の解析用ソルバーEnergy Finite Element Analysis Solver（EFEA）が、HWPAで利用可能になりました。EFEAは、複雑な構造-音響連成系の中 / 高周波域振動と音響のシミュレーションに利用できます。
「EFEAがHyperWorksパートナーアライアンスに加わったことを歓迎いたします」と、AltairでNoise, Vibration and Harshness部門Senior Program Managerを務めるJianmin Guanは述べています。「EFEAは、有限要素をベースにした定評ある技術として、業界をリードするHyperWorksのNVHシミュレーションと最適化ソリューションを十分に補うものであるとともに、当社顧客に対しては、空気および構造により生じる中 / 高周波域騒音の問題を扱うための卓越した機能を提供してくれるものです」
EFEAは数多くの用途に応用可能で、船舶、自動車、航空機といった産業で利用されてきています。製品開発工程に使用されるCADデータベースとの互換性を備え、様々な領域にまたがる設計環境にも容易に統合できます。計算効率が高く使いやすいこのテクノロジーは、顧客に高い競争力を提供するとともに、設計工程における構造-音響連成シミュレーションや他の解析作業の効率化を実現します。
「AltairとMESの協力関係は、両社の確固たる技術基盤の上に築かれています」と、MES社のChief Technical Officerを務めるNick Vlahopoulos氏は述べています。「EFEAソルバーは、これまでHWPAプログラムでは利用できなかった、有限要素を用いた中 / 高周波域の振動-音響連成解析を行う機会を顧客に提供することを通じて、HyperWorksパートナー全体としての能力を補完するものとなります」
EFEA法は、変位法にもとづく解を求めるのではなく、エネルギーにもとづく一次変数を用いる点で、有限要素法（FEA＝finite element analysis）とは異なります。これによって、FEAに比べて少ない要素数しか必要としないため、計算効率が大幅に向上します。
EFEA法の特筆すべきメリットとして、モデルがモード密度情報を必要としない点が挙げられます。さらに、有限要素ベースのモデルを介して、モデルと実際の設計との直接的連携が維持される一方、構造減衰および吸音材特性を、実際に適用されるモデルの部位に対して指定できます。EFEAが提示した結果は、任意のポストプロセッサにより可視化できるため、効果的な騒音低減戦略の確立を目指したあらゆる設計工程に完璧にフィットします。EFEA法はまた、同じく振動 / 音響エネルギーの変数を利用する、統計エネルギー解析（SEA＝Statistical Energy Analysis）と結果を比較することも可能です。
12年前に公開されたAltairオリジナルの汎用性に優れたユニットベースのライセンスシステムによって、
HyperWorksユーザーは投資を最大限に活かしながら、充実を続けるアプリケーション群を利用してきました。ライセンスは再利用可能なHyperWorksユニット（HWU）をプールする形で提供され、HyperWorksシリーズの任意のアプリケーションに使用することができます。
ユニットベースシステムの成功を受け、Altairではこのモデルをサードパーティ企業にも拡大して、『HyperWorksパートナーアライアンス』と名づけられたこのユニットベースの共同システムで、参加企業のアプリケーションを実行できるようにしています。HWUというフレキシブルな仕組みの力を借りて、ユーザーは最大かつ最も包括的なCAEアプリケーションパッケージを利用できるようになりました。新しいアプリケーションがラインナップに加わるたびに投資収益率が上昇することもあって、HyperWorksの顧客が享受できるメリットは計り知れないものとなっています。HyperWorksの実行に使っている既存のHWUを利用することで、顧客は追加費用や長期契約なしで、任意のパートナープログラムにアクセスできます。
Michigan Engineering Services社について
Michigan Engineering Services（MES）社は2002年、エンジニアリングシミュレーションのための商用ソフトウェアおよび先端技術の開発を専門とする研究開発会社として創業しました。MES社の事業領域は、防衛から商用産業分野にわたっています。MES社のエンジニアリングサービスコンポーネントを通じて、顧客の効率的な技術移行を後押ししています。MES社はミシガン州アナーバーに本拠を構えています。アナーバー地域にはミシガン大学出身の優れた技術者が多いこともあり、MES社の技術スタッフには、高度な教育を受け、技術的卓越性を真摯に追求する人材が集結しています。MES社では構造振動-音響連成、爆発的荷重による動的シミュレーション、複合領域設計最適化の分野で業績をあげています。顧客にとってMES社は、商用および防衛関連分野の両方に関するエンジニアリング用途で経験を培った、信頼のおける技術パートナーとなっています。MES社は、高度なエンジニアリングソリューションをタイムリーな形で、しかも高い競争力を持つ価格体系で提供します。
MESまたはEFEAの詳細情報を得るには、2月7日の9 amおよび1 pm（EST： アメリカ東部標準時）に開催される
紹介ウェビナーにご参加ください。両ウェビナー共、Altairの主催、MESの講演により行われます。
Altairについて
Altairは、ビジネス情報および技術情報の解析、管理、可視化を最適化するテクノロジーにより、企業の革新および意思決定をサポートしています。Altairは1,800人以上の従業員を擁する株式非公開企業で、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にオフィスを構えています。エンジニアリング、コンピューティング、企業分析、革新的な製品設計、開発を支援する先進のソフトウェアおよびコンサルティングサービスにおいて27年以上の実績を持つAltairでは、さまざまな業種の顧客に一貫して高い競争力を提供しています。詳細については、
www.altairjp.co.jpおよび
www.simulatetoinnovate.comをご覧ください。
HyperWorksパートナーアライアンスについて
Altairの企業分析向けHyperWorksプラットフォームでは、企業全体でソフトウェアライセンスを共有する、登録ベースのライセンスモデルを採用しています。顧客は共有ライセンスを利用して、Altairが開発したさまざまなソフトウェアやサードパーティ製ソフトウェア アプリケーションに、必要に応じてアクセスすることができます。HyperWorksパートナーアライアンスでは、自社開発の28のソリューションにパートナー企業によるアプリケーションを新たに追加してHyperWorksプラットフォームを拡張し、50以上のソリューションを提供しています。ユーザーは既に取得済みのHyperWorksソフトウェア ライセンスを使って、サードパーティ製を含むすべてのアプリケーションを追加料金なしで利用することができます。他に類を見ない柔軟性と便利なアクセスにより、ユーザーがソフトウェアを最大限に活用し、また生産性と投資利益率（ROI）を最大限にまで高めることが可能です。HyperWorksパートナーアライアンスの詳細については、
www.hyperworksalliance.comをご覧ください。