FluiDynaの買収により、Altairの数値流体力学テクノロジーの開発を加速
流体機械のシミュレーションに適したNVIDIA GPUベースのハイパフォーマンスコンピューティングの専門家チームがAltairの傘下に
ミシガン州トロイ – 2018年5月10日 – Altair(Nasdaq:ALTR)はこの度、2015年より出資を行ってきたNVIDIA社のCUDAとGPUを活用した数値流体力学(CFD)および数値シミュレーションテクノロジーの大手開発企業
FluiDyna社(本社: ドイツ)を買収いたしました。FluiDyna社のシミュレーションソフトウェアultraFluidXとnanoFluidXは、これまでAltairパートナーアライアンスおよび標準ライセンスを通じて提供してきました。
ultraFluidXは、大規模な内部・外部流体力学の問題を解ける汎用性の高い製品です。車両、建物、環境の空気力学を、超高速に予測および評価できます。格子ボルツマン法に基づいているため、ユーザーは傑出したパフォーマンスを獲得できるだけでなく、大規模かつ複雑なモデルの準備時間を劇的に短縮できます。さらにソルバー内に組み込まれた自動ボリュームメッシングと高速な過渡解析機能が計算時間の短縮を実現することで、Simulation-driven Designの新たな可能性が開けるとともに、大幅なコストの削減が可能です。
nanoFluidXは、複雑な運動を伴う複雑なジオメトリ内の流れを予測するための、粒子法ベースの流体力学シミュレーションツールです。たとえばシャフトやギアが回転しているパワートレインシステム内のオイル掻き揚げ挙動を予測し、パワートレインシステムの個々のコンポーネントに生じる力やトルクを解析できます。
Altairの創業者であり、会長兼CEOを務めるJames R. Scapaは、「FluiDynaを傘下に収めることができ非常に嬉しく思います。とりわけ、NVIDIAテクノロジーを活用したCFDソリューションに期待しています。GPUソリューションの計算能力の向上とコスト低下によってシミュレーションの回数を大幅に増やせるようになれば、設計プロセスのより一層の改革を推し進めることができます」と述べています。
NVIDIA社のEnterprise Business担当Senior Vice Presidentを務めるShanker Trivedi氏は、「NVIDIAパートナーネットワークプログラムのエリートソリューションプロバイダーであるFluiDyna社とは、10年以上にわたって密接に協力してきました。また、パフォーマンス強化と設計プロセス全体の効率向上を目指して、NVIDIAテクノロジーを活用した先駆的なシミュレーションツールを共同で開発しました」と述べています。
買収後も、FluiDyna社製品の機能拡張と開発を継続するだけでなく、両社の技術チームで協力してAltairのCFDソリューションの拡充を加速していきます。
Altairについて(Nasdaq:ALTR)
Altairは、製品ライフサイクル全体にわたって、シミュレーション、マシンラーニング、および最適化を適用することで、設計と意思決定に変革をもたらします。Altairの幅広いシミュレーション技術と特許取得済みのユニットベースのソフトウェアライセンスモデルは、シミュレーション主導のイノベーションを実現します。2,000人以上の従業員を擁するAltairは、米国ミシガン州トロイに本社を置き、24か国に71のオフィスを構えています。顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。