Ferretti Group、設計の改良に Altair Engineering の
HyperWorks 最適化テクノロジーを選択
イタリアの高級ヨットメーカーが、設計に用いる新しい複合材料の最適化に Altair の先進統合エンジニアリングフレームワークを使用
ミシガン州トロイ発 - CAE 総合アプリケーションツールとワークロード管理ソリューションを提供している米国 Altair Engineering, Inc. は本日、イタリアを本拠地とするヨットメーカーの国際グループである Ferretti Group が新規複合材料の構造最適化に Altair の HyperWorks コンピュータ支援エンジニアリング（CAE）テクノロジーツールセットを選択したことを発表しました。HyperWorks のオープンかつプログラマブルなエンジニアリングフレームワークは、製品開発プロセスを合理化する先進技術ソリューションの統合セットです。HyperWorks のツール群は、製品の品質改良、生産性の向上、設計から製品完成までの時間の短縮および競合を凌ぐビジネスを可能とします。
Ferretti Group は、品質と技術革新が生産の推進における重要な力であると考えています。Ferretti Group のヨットは、高性能と共に先進の設計、経済性、フォルムおよび機能を併せ持っています。６０人以上のスペシャリストが１つ１つのヨットについて、その設計から製作に至る経過を監視し、プラニングとテストのすべての段階が先進のコンピュータテクノロジーを使って実施されています。Ferretti Group では、同社のヨットが性能と技術において卓越していることを確実にするため、仮想開発プロセス（virtual development process）を実行しています。
Ferretti Group エンジニアリング部門の CAE manager である Andrea Crucianelli 氏は、「私達は、当社の開発プロセスおよび材料の最適化にHyperWorks エンジニアリングフレームワークを選びました。品質、フォルム、機能および安全性は、新しいヨットの製作における Ferretti Group の重要な目標です。この目標を達成するために、私達が、設計と近代的なシミュレーション技術に当社の手細工作業を組み合わせていることは重要です」と述べています。
同氏はさらに、「今日、当社製品のように卓越したヨットを製作するには、単に標準的な造船構造を備えるだけでは全く十分とは言えません。異なるパラメータと要件との間の完全なバランスを見つける必要があるのです。品質は船舶工学における重要点ですが、巡航性能、安全性、快適性、およびインテリアの明るさと空間もきわめて大切です。さらに、ヨットの機能効率および材料と外観の水準を保証しなくてはなりません。Altair の統合されたフレームワークは、パラメータが刻々と変化するヨットの製作において、すべての要件を満たすために必要な複合材料の決定と最適化に役立ちます」と語っています。
Altair Italy の managing director である Cosimo Panetta は、「Ferretti Group のような定評のあるヨットメーカーが、船舶の開発と建造に Altair HyperWorks を選択したことを、私達は誇りに思っています。Ferretti Group は、海洋と先進材料、技術および工学的スキルの深い理解とクルージングの楽しさとを併せ持つヨットを製作しています。ヨットメーカーは、１つの設計について限られた数しか製作せず、実際のプロトタイプで材料を最適化する余裕がありません。HyperWorks はコンスタントな新機軸と迅速な製品開発サイクルについてのニーズを満たすと同時に、製品の高品質を確実にします」と述べています。
Ferretti Group について
President である Mr. Norberto Ferretti が率いる Ferretti Group は、Ferretti Yachts、Pershing、Itama、Bertram、Riva、Apreamare、Mochi Craft、Custom Line および CRN を傘下に治めています。従業員数2500名以上、総面積630.000平方メートル、プロダクションサイトとしてイタリア国内に19箇所、スペインと米国に各1箇所を有する Ferretti Group は、2005年8月31日時点で6.36億ユーロの収益をあげ、前年度の5.57ユーロと比べ14パーセントの成長を遂げています。