Altairのパートナーアライアンスが包括的な複合材料モデリング製品をさらに拡大
Multiscale Design Systems社がパートナーアライアンス7番目の複合材料パートナーとして参加
ミシガン州、トロイ – 2014年3月26日– Altairパートナーアライアンス(APA)は本日、
Multiscale Design Systems (MDS), LLCのソフトウェアMDSがAltairライセンスマネージャで使用可能となったことを発表しました。MDSは、複合材料およびそれを用いた構造物に対する、空間的および時間的なモデル化の複数段階の詳細度(マルチスケール)を扱うソフトウェアです。
「Multiscale Design Systems社は、Altair社およびAltairパートナーアライアンスとの長期的な実り多いパートナーシップの始まりに期待しています」と、MDS社長であるJacob Fish氏は述べています。「弊社のソフトウェアを使用することにより、HyperWorksユーザーは、マルチスケールの疲労解析およびマルチフィジックス(複合領域)解析、複合材のミクロ構造の最適化などのプロセスを適用して、包括的な複合材のモデリングを実行することができ、プロジェクトに最適な複合材やそれから構成される構造物を特定することが可能になります」
MDSは、さまざまなモデリング、シミュレーションや試験をシームレスに組み合わせて提供するソリューションで、それによりユーザーが不明部分を定量化し、複合材を最適化できるようになります。実証済みのモデル縮約テクノロジーを採用したMDSは、何百、何千という有限要素からなる複雑な単位”セル”の集合を、取り扱い可能な数の変形モードや状態変数に減少します。また、内蔵されているCADやメッシングツールを使用して自動的に生成されたパラメトリックな単位セルモデルの拡張可能なライブラリも搭載されています。MDSの長所の1つは、その完備された数学的プロセスにあります。また、ミクロ構造の最適化、マルチスケール疲労解析およびマルチフィジックス解析などの高度な機能を提供するため、柔軟に使用できます。
AltairのSenior Vice President, Global Automotive and Aerospaceを務めるDave Masonは、次のように述べています。「Altairは、Multiscale Design Systems社の製品をパートナーアライアンスから提供できることを非常に嬉しく思っています。製造業者の設計に最先端の複合材料の使用が普及してきている現在、破壊モードを予測するより正確なシミュレーション機能が絶対的に必要になっています。MDSのソフトウェアテクノロジーは、Altair HyperWorksのユーザーに、正確なマルチスケール予測を提供するだけでなく、独自のアプローチを採用しているため、これらの複雑なシミュレーションで必須条件となる、効率性の向上も期待できます」。
MDSには、MDS-Standardと、MDS-Professionalの2つのバージョンがあります。MDS-Standard は、Multiscale Design System for Continuum(MDS-C)モジュールから構成されています。このモジュールは、マクロレベルのメカニカルモデリングと同等の計算コストでミクロスケールの問題を解くことができます。MDS-Professionalには、MDS-Cに加えて、Multiscale Stochastic Design System(MDS-UQ)、Multiscale Multiphysics Design System(MDS-MP)およびMultiscale Fatigue Design System(MDS-FT)の3つのモジュールが含まれています。MDS-UQモジュールは、確率前進 / 後退機能を備えた非侵入型のマルチスケール解法です。MDS-MPはマルチスケールで多くの物理プロセスを連結します。これらには、化学反応や変形に伴う酸素および水分の拡散を考慮することができます。最後に、MDS-FTでは、時間に対しては2スケール漸近均質化法を、空間に対しては次数低減均質化法を使用しています。これは両方とも、あらゆる材料構造や、ミクロ構造の構成式に有効に適用できます。APAには、両方のバージョンのソフトウェアが含まれます。
Altairの画期的なユニットベースのライセンスシステムは13年前から利用されてきていますが、これによって
HyperWorksユーザーは、必要に応じて、アプリケーション群の中から使用したい製品を自由に選択することができます。また、1か所にまとめられている再利用可能なHyperWorksユニット(HWU)を使用し20種以上の社内開発アプリケーションを利用することによって、投資収益率(ROI)を最適化することが可能となっています。
Altairは、初期ライセンスシステムの成功を受けて、Altairパートナーアライアンスとして知られるユニットベースのコラボレーションシステムのもとでサードパーティ企業が自社で開発したアプリケーションを実行できる機会を提供しています。こうしたHWUの多岐にわたる柔軟性により、ユーザーは市場で最大かつ最も包括的なCAEアプリケーション群へアクセスできるようになりました。HyperWorksを実行するための既にお持ちのライセンスと同じライセンスを用いてすべてのパートナーアプリケーションにアクセスできるので、新しいアプリケーションがパートナーアライアンスに追加される度に、ユーザーの投資収益率(ROI)はさらに向上します。これにより、50を超える追加アプリケーションを追加費用や長期契約なしで利用することができます。
MDSを紹介するウェビナーは、4月9日の午前9時および午後1時(東部標準時刻)に開催されます。
MDSのダウンロードはこちら
www.altairalliance.com/mds(HyperWorksユーザーのみ)
Multiscale Design Systems社について
MDS社は、2008年にFish教授らによって設立されました。主力ソフトウェア製品であるMultiscale Design System(MDS)は、同教授の30年以上にわたるマルチスケール科学および工学における先駆的な研究に基づいて開発されました。
コロンビア大学のCarleton学院主任教授であるFish氏は、マルチスケール科学および工学のさまざまな側面に関する170以上の記事の著者であり、著作には、2013年にWiley社により出版された初めてのマルチスケール教科書、“Practical Multiscaling”などがあります。
2008年に創立されて以来、MDS社は、熱酸化、疲労、水分侵入および機械的負荷に晒される高温ポリマーおよびセラミックマトリックス複合材の環境的劣化に関連して、SBIR/STTRフェーズIおよびフェーズII賞を多数受賞しています。
Altairについて
Altairは、ビジネス情報および技術情報の解析、管理、可視化を最適化するテクノロジーにより、企業の革新および意思決定をサポートしています。Altairは2,000人以上の従業員を擁する株式非公開企業で、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にオフィスを構えています。エンジニアリング、コンピューティング、企業分析、革新的な製品設計、開発を支援する先進のソフトウェアおよびコンサルティングサービスにおいて28年以上の実績を持つAltairでは、様々な業種の顧客に一貫して高い競争力を提供しています。詳細については、
www.altairjp.co.jpおよび
www.simulatetoinnovate.comをご覧ください。
Altairパートナーアライアンスについて
Altairの企業向けHyperWorksプラットフォームでは、企業全体でソフトウェアライセンスを共有する、登録ベースのライセンスモデルを採用しています。顧客は共有ライセンスを利用して、Altairが開発した様々なソフトウェアやサードパーティ製ソフトウェア アプリケーションに、必要に応じてアクセスすることができます。Altairパートナーアライアンスでは、自社開発の20のソリューションにパートナー企業によるアプリケーションを新たに追加してHyperWorksプラットフォームを拡張し、60以上のソリューションを提供しています。ユーザーは既に取得済みのHyperWorksソフトウェア ライセンスを使って、サードパーティ製を含むすべてのアプリケーションを追加料金なしで利用することができます。他に類を見ない柔軟性と便利なアクセスにより、顧客がソフトウェアを最大限に活用し、また生産性と投資利益率(ROI)を最大限にまで高めることが可能です。Altairパートナーアライアンスの詳細については、
www.hyperworksalliance.comをご覧ください。