Altairとフィリピン大学が提携し、次代を担う都市開発者を育成へ
ミシガン州トロイ、2016年11月7日 – Altairとフィリピン大学は、次代を担う建築家の育成を促進すべく、建築科目の講義・演習および建築プロジェクトでAltairの最先端シミュレーションテクノロジーを利用していくことに合意しました。
Altairは提携の一環として、フィリピン大学建築学部に新設されたDesign Labに、コンピューター支援エンジニアリング(CAE)ソフトウェア製品群HyperWorks
®と設計ソリューションソフトウェア製品群solidThinking
®のライセンスを無償提供します。このDesign Labでは、学部生や大学院生がAltairのソフトウェアをメインツールとして高度に都市化された環境において生活の質を向上させる研究活動を行います。主な研究対象は、フィリピンを含めたアジアの発展途上国で共通の課題となっている、災害に強い建物(住居、学校、避難所など)の構造検討です。
フィリピン大学との提携について、AltairのManaging Director for ASEANを務めるSrirangam Srirangarajanは次のように説明しています。「気候変動問題やクリーンエネルギーへの転換といった21世紀の課題に対処し、持続可能な社会を構築することが、現代の建築家に期待される役割です。最先端のシミュレーションツールや最適化技術などを活用することで、画期的な建築構造の研究や都市計画の立案が可能となり、その成果がフィリピン国民の生活の質を高めることを期待しています」。
「Altairはシミュレーションテクノロジーの第一人者として、産業界で培ったノウハウをフィリピン大学と共有することで、新たな建築家教育環境の整備を支援します。これにより、実務的な技術を身に付けた若い建築家を育成するという同大学の目標を後押しできるでしょう」。
Altairと提携を開始するにあたり、フィリピン大学建築学部の学部長を務めるMary Ann A. Espina教授は次のように述べています。「持続可能で住みやすい住居を増やすという国家目標の実現に向けて、Design LabプロジェクトでAltairと提携することができ嬉しく思います。本学はこれまでも、他の学術機関に先んじて先進技術を採用してきましたが、この提携が、それをさらに推し進めるものと確信しています。将来の都市化やエネルギー、交通需要に適した、持続可能かつ高度な都市開発に向けて画期的なアイデアを出し続けられる人材の育成を目指します」。
フィリピン大学はまず、科学研究プロジェクト – ビルド バック ベター プログラム(被災前よりも優れた状態へと復興することを目指すプログラム)でHyperWorks
®およびsolidThinking製品群を活用します。このプログラムでは、災害に強い住居・学校・避難所の設計が研究対象になっており、Altairのソフトウェアが、独創的で高度な構造設計を支援するものと期待されています。
Altairは、フィリピン大学以外にも複数のフィリピン企業や教育機関と協力して、設計や製品のイノベーションを支援しており、設計イノベーションを支える教育基盤整備や共同研究推進に力を注いでいます。
Altairについて
1985年に設立されたAltairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2,600人を超える従業員を擁する非上場企業であるAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、20ヵ国に45以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。