Altairが高度な数値流体力学解析ソリューションをソフトウェアラインナップに追加
FluiDynaのAltairパートナーアライアンスへの参加により、AltairのCFD製品群で格子ボルツマン法および粒子法ベースの解析が可能に
米国ミシガン州トロイ、2015年9月23日 – Altair は本日、
FluiDynaが
Altairパートナーアライアンス(APA)に参加したことを発表しました。これにより
nanoFluidXと
ultraFluidXがソフトウェア製品リストに加わり、HyperWorksユーザーは両ソフトウェアの優れた機能群を利用できるようになります。nanoFluidXは粒子法ベースの流体シミュレーションソフトウェアであり、ultraFluidXでは格子ボルツマン法を適用して外部空気力学の問題を解析できます。どちらのソフトウェアも画像処理装置(GPU)テクノロジーを利用し、高速で大規模な計算を実現します。
FluiDyna社の創業者兼CEOのThomas Indinger博士は、次のように述べています。「Altairファミリーに参加することができ嬉しく思います。nanoFluidXとultraFluidXに搭載された流体モデリング手法は、HyperWorksの機能を補完するものです。当社とAltairが協力することで、双方の顧客へ包括的なCFDソリューションを提供できるようになるでしょう」。
ultraFluidXは、あらゆる車両タイプの空気力学的性質を予測したり、建物や環境の空気力学を解析したりすることに特に適しており、これらの作業を比類ない速度で実行します。格子ボルツマン法に基づいたultraFluidXにはGPUテクノロジーの活用を目的とした設計が施されているため、ユーザーは傑出したパフォーマンスを獲得できるだけでなく、大規模かつ複雑なモデルの準備時間を劇的に短縮できます。さらに内蔵のボリュームメッシングと一晩で結果を出せる高速な過渡解析機能が計算時間の短縮を実現することで、シミュレーション主導の最適化の新たな可能性が開けるとともに、大幅なコスト削減が可能になります。
Smoothed Particle Hydrodynamics(SPH)法ベースの流体力学シミュレーションツールであるnanoFluidXは、複雑な動きをする複雑なジオメトリにおける流れを予測できます。また、パワートレインアセンブリ内の巨視的なオイル流れやタンク内の流体のスロッシングなど、一般的な自由表面流れや混相流を予測すると同時に、個々のコンポーネントにかかる力やトルクを解析することを得意としています。nanoFluidXのメッシュレスな手法とGPUベースのテクノロジーの活用により、実際のジオメトリの高速なシミュレーションを実現します。
AltairのChief Technical Officer for Solversを務めるUwe Schramm博士は、次のように述べています。「FluiDyna社のCFDソフトウェアツールによって、Altairのラインナップに素晴らしいソリューションが加わります。お客様により包括的で価値あるソリューションを提供するために、すでにFluiDyna社のソフトウェアとHyperWorksの統合を開始しています」。
FluiDynaソフトウェアの詳細については、導入ウェビナーにご登録ください。ultraFluidXのウェビナーは2015年10月8日
午後10時(日本時間)と2015年10月9日
午前2時(日本時間)、nanoFluidXのウェビナーは2015年10月13日
午後10時(日本時間)と2015年10月14日
午前2時(日本時間)の開始です。
Altairパートナーアライアンスについて
Altairの企業向けHyperWorksプラットフォームでは、企業全体でソフトウェアライセンスを共有する、登録ベースのライセンスモデルを採用しています。顧客は共有ライセンス(レンタル)を利用して、Altairが開発したさまざまなソフトウェアやサードパーティ製ソフトウェアアプリケーションに、必要に応じてアクセスすることができます。Altairパートナーアライアンスでは、自社開発の20のソリューションにパートナー企業によるアプリケーションを新たに追加してHyperWorksプラットフォームを拡張し、60以上のソリューションを提供しています。ユーザーは取得済みのHyperWorks(レンタル)ソフトウェアライセンスを使って、サードパーティ製を含むすべてのアプリケーションを追加料金なしで利用することができます。他に類を見ない柔軟性と便利なアクセスにより、顧客がソフトウェアを最大限に活用し、また生産性と投資利益率(ROI)を最大限にまで高めることが可能です。Altairパートナーアライアンスの詳細については、
www.altairalliance.comをご覧ください。
FluiDyna社について
FluiDyna社は多種多様な研究開発サービスを提供しています。“Fluid(流体)”と“Dynamics(力学)”から成る会社名を見れば、FluiDyna社のノウハウと最大の武器が何であるかは一目瞭然です。FluiDyna社の核を成す専門性は、流体シミュレーションと熱力学向けの数値的な手法の開発および応用です。さらに流体機械の問題にGPUベースのハイパフォーマンスコンピューティングを活用するという、高い技術力が要求される分野の専門性も有しています。FluiDyna社は、GPUベースのスーパーコンピューティングシステムの構成方法についてアドバイスを求める顧客だけでなく、特別にプログラミングされたカスタムCFDソフトウェアを必要とする企業や組織も支援しています。既存のソフトウェアツールチェーンの限界に達した多くの顧客からの依頼に応じて、完全オーダーメイドのツールを作製しているほか、流体機械の問題のモデリングとシミュレーションのタスクも引き受けています。創業は2006年ながら、FluiDyna社はすでに各社から高い評価を得ており、Altair Engineering, Inc.、NVIDIA Corporation、Silicon Graphics International Corp.(SGI)、TEK Microsystems Inc.(Tekmicro)といった企業と協力関係を築いています。FluiDyna社のソリューションは、研究機関や公共機関のクライアントにとどまらず、乗用車 / 商用車や民間機 / 軍用機のメーカーとサプライヤー、製薬企業とそのサプライヤーを筆頭に、産業界からも注文があります。詳細については、
www.fluidyna.comをご覧ください。
Altairについて
Altairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2500人を超える従業員を擁する非上場企業であるAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、24ヵ国に45以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。