Altairが、より高速かつスマートで管理しやすいHPCをPBS Worksで実現
HPC(ハイパフォーマンス コンピューティング)の操作と管理を簡易にするインテリジェントなポータルを最新リリースで提供
ミシガン州トロイ、2010年1月12日 – 世界で最も要求の高い数値計算ワークロードを管理する技術とサービスをグローバルに提供しているAltair Engineering (
www.altair.com)は本日、PBS Works 10.2の即時リリースを発表しました。この最新バージョンは、ワークロードスケジューリングにおけるPBS Professional
®の実績ある拡張性と可用性をベースに構築されており、インテリジェントなジョブ管理ポータルであるPBS Catalyst
™のウェブベース バージョン を提供しています。さらに、複雑なHPCのワークロードを可視化し、アプリケーション ソフトウェア ライセンスを最適化して、データ主導の意思決定プロセスを支援するPBS Analytics
™にチャート作成機能を追加したほか、拡張性を強化しています。
「2010年、ハイパフォーマンス コンピューティングがブレイクする準備が整いました」と、PBS Worksの最高技術責任者Bill Nitzberg博士は語っています。「PBS Worksではこれまで、HPCの管理を容易に、操作をシンプルにすることを目標に掲げてきました。PBS Works 10.2パッケージでは動的なノード プロビジョニング機能をサポートして、投入されるジョブへの適切なリソース割り当てを支援します。昨今急激に複雑化しているアプリケーション ワークロードに対応するため、スケーラビリティと弾力性についても全体的に見直しを行いました」。
調査会社IDC Researchが世界規模で行った調査に よれば 、Altairが2009年を通して注力した、ハイパフォーマンス コンピューティングによってユーザーが得る価値を最大限に高めるための機能や各種改善を、市場では高く評価しています。高度に断片化された市場において現在、19種類ものジョブ スケジューリングやキュー管理用ツールが存在していますが、調査の結果、大規模システムにおいては、その20%近くでPBS Worksが使われていることがわかりました。これは、競合ソリューションの中で最高のシェアです。ここ最近ユーザーのサイトでインストールされたシステムでも、PBS Worksが最高位を占めており、調査対象の約20%を占めています。
PBS Worksの新機能
最重要点および主要機能:
- PBS Catalystのウェブバージョンが新たに登場。使いやすく管理が容易なインターフェースを装備
- アプリケーションを意識したインテリジェントなユーザー“ポータル”が、ユーザーの生産性を高め、管理全般をシンプルに
- 動的なノード プロビジョニング機能が、投入ジョブへのコンピューティング リソース割り当てを支援
- PBS Analyticsによりクエリー管理およびチャート作成機能を追加
「今日のHPCユーザーは、絶えず変化を続けるワークロードに利用可能なコンピューティング リソースを割り当てることのできる、パワフルなツールを求めています」と、Cray社のスケーラブルシステム統括責任者Barry Bolding氏は語っています。「PBS WorksはHPCの操作と管理をシンプルかつ迅速にし、コスト効率を高めることで、我々両社の顧客がHPCへの投資から最大限の利益を得る手助けをしてくれます」。
PBS Professional®
PBS Professionalは、すべてのPBS Works ソリューションの基盤であり、複数ベンダーによる分散したアプリケーションなどのコンピューティング資産を1つの統合されたシステムとして管理するための、インテリジェント ポリシーの簡易な作成を可能にします。
拡張可能が容易で、クラスタから最大規模のシステムまで、何万ものプロセッサをサポートし、素晴らしい技術パートナーにも支えられたPBS Worksは、きわめて複雑なコンピューティング環境においても、効率性に優れ、ロバストで、現場での実績をあげている手法によりHPCのワークロードを管理します。
最重要点および主要機能:
- 動的なノード プロビジョニング機能でワークロードに対応
- リソース活用を最適化するため、ジョブ投入手段を新たに追加
- 汎用性のあるジョブチェックポイント機能およびリスタート機能
- Novell社のSUSE Linux Enterpriseバージョン11をサポート
PBS Analytics™
PBS Analyticsは、データ解析、可視化を実現する使いやすいソリューションです。データ主導の計画立案と意思決定をサポートするパワフルな解析ツールを、HPCおよびアプリケーションの管理者に提供します。
容易にカスタマイズできるソリューションを用いて、複数のPBS Professionalサーバーから集めたジョブデータを単一のデータベースに統合し、正確な解析とレポート作成を実現できます。PBS Analyticsでは、利用傾向をモデル化し、リソースを統合または共有するための機会をピンポイントで特定することも可能です。
主な変更点:
- さらにスケーラブルで弾力性に富み、大量かつ複雑なデータセットを容易にサポート
- 多次元チャートの作成、掘り下げ
- WindowsとLinuxを使用したデータ収集システムのプラットフォーム サポート対象を拡大
PBS Catalyst™
HPCの構成状況には、1つとして同じものはありません ― HPCユーザーによって、システム要件、ユーザー要件、アプリケーション要件が異なります。このように厳しく多岐にわたる要件を最高の形で満たせるよう、PBS Catalystは2種類の形態で提供されています。1つはユーザーがリモートのPBS Professionalコンピューティング ノードへ作業を簡単に投入できるウェブベース バージョン、もう1つはユーザーがローカルシステムとリモートシステムにジョブを投入できる、パワフルなデスクトップ クライアント バージョンです。
PBS Catalystでは、ウェブまたはデスクトップバージョンのどちらをお使いになっても、PBS Professionalのコンピューティング ノードで実行されるジョブの投入と管理を簡単に行うことができます。PBS Catalystでは複雑なコマンドを覚えたり、スクリプトを書いたり保守したりする必要がないため、よりよいモデルやシミュレーションの作成にこれまで以上に時間を割くことができ、ユーザーの生産性を高めます。
PBS Analyticsと組み合わせることで、WebベースのPBS Catalystの実装環境はハイパフォーマンス コンピューティング リソース用のパワフルな「ポータル」を実現します。アプリケーション管理者は、複雑なコマンドをユーザーに見せることなく、ユーザーのニーズとスキルに合わせたジョブ投入用インターフェースを簡単に作成することができます。また、この「ポータル」は、HPCおよびアプリケーションへの投資から最大限の価値を得るために必要な、ジョブデータ解析とレポート作成用ツールも装備しています。
PBS Works 10.2は、AltairおよびAltairのチャネルパートナーから入手いただけます。
PBS Worksでハイパフォーマンス コンピューティングをより速く、スマートに、生産的にする手法について詳しくは、http://www.pbsgridworks.jpをご覧ください。
PBS Worksについて
PBS Works®はオンデマンド グリッド コンピューティング テクノロジー製品群で、企業によるコンピューティング インフラストラクチャー資産への投資効果(ROI)を最大限に高めます。PBS Works は、グリッド コンピューティング、クラウド コンピューティング、クラスターコンピューティング、オンデマンド コンピューティングの各分野において世界で最も幅広く導入されているソフトウェア環境であり、なかでも主力製品のPBS Professional®は、柔軟なオンデマンド コンピューティング環境を実現します。企業は面倒な手間をかけることなく、(複数の機種が混在した)多様なコンピューティング リソースを地理的な制約を超えて共有することができます。使った分だけ支払うという画期的な「ペイ フォー ユース」式ビジネスモデルを採用して、PBS Worksは他のソフトウェア ライセンスモデルより優れた価値と柔軟性をご提供します。