Altair Feko学生コンペティション2018の優勝者が決定
カナダの学生がCubeSat向けのリフレクトアレーアンテナを設計
シガン州トロイ、2019年1月24日 – Altair(Nasdaq:ALTR)は、
Altair Feko™ 学生コンペティション2018の優勝者が、カナダのモントリオール理工科大学の学部生Didier Goulet-Tran氏に決定したことを発表しました。
AltairのBusiness Development Academic MarketsのSenior Directorを務めるMatthias Goelkeは「弊社のソフトウェアを用いた学生の皆様による画期的な研究を拝見し、感銘を受けました。計算電磁気学(CEM)ツールである
Feko を使って、価値ある経験を積んでいただけたことと思います。Fekoは先進的なEM解析ツールとして、自動車、航空宇宙、防衛、通信、コンシューマーエレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケアの各産業で使用されています。そのFekoを用いた研究は、将来エンジニアとしてのキャリアでも役に立つでしょう」と述べています。
Goulet-Tran氏のエントリーは、Fekoを用いた平面型リフレクトアレーアンテナの設計です。CubeSat向けに、半分に折り畳める省スペースタイプのアンテナシステムを設計しました。リフレクトアレーは、ある程度の周波数帯で平行ビームを形成できるような形状のプリント基板を作るのが難しいアンテナです。Goulet-Tran氏が設計および製作したリフレクトアレーは、電波暗室で計測を行って性能を検証した結果、周波数帯の6.5%で平行ビームを形成できることがわかりました。
受賞の知らせを受けたGoulet-Tran氏は、「審査員の方々に研究を評価していただき、非常に嬉しく思います。プロジェクトに関わったすべての人に感謝したいです。この賞は今後の励みになります」と語りました。
Goulet-Tran氏の指導教官のJean-Jacques Laurin教授は、「この度のGoulet-Tranさんの受賞は大変嬉しく、誇らしく思います。学部生による優勝は快挙ではないでしょうか。私たちは授業だけでなく多くの学術研究プロジェクトでAltair Fekoを使用しており、今後も継続的に使用していくつもりです」と述べています。
奨励賞は、UCLA(アメリカ・カリフォルニア州)のVignesh Manohar氏とミズーリ大学カンザスシティ校(アメリカ・カンザス州)のSumitra Dey氏に送られました。
Feko学生コンペティションは、エンジニアリング教育と優秀な学術内容の支援を目的に年に一度実施される国際的コンテストです。16回目を迎えた今年度も世界的に注目され、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、アメリカからのエントリーがありました。このコンテストは、アンテナ、マイクロ波装置、生体電磁気学、電磁両立性、およびその他の高周波電磁関連の分野に関心がある学生を対象としたもので、Altair HyperWorks
™製品群の1つである高周波電磁界ソルバーのFekoを用いた成果を発表する絶好の機会となっています。
優勝論文『Design, fabrication and characterization of a K band reflect array antenna for use in a “CubeSat” application』(CubeSat用のKバンド帯リフレクトアレーアンテナの設計、製作、特性評価)と奨励賞を受賞した方々の資料は、
こちらからダウンロードできます。
一新されるFeko学生コンペティション2019の詳細は、2019年3月上旬に
Altair Universityのウェブサイト上で発表予定です。
Altairについて(Nasdaq:ALTR)
Altairは、製品ライフサイクル全体にわたって、シミュレーション、マシンラーニング、および最適化を適用することで、設計と意思決定に変革をもたらします。Altairの幅広いシミュレーション技術と特許取得済みのユニットベースのソフトウェアライセンスモデルは、シミュレーション主導のイノベーションを実現します。2,000人以上の従業員を擁するAltairは、米国ミシガン州トロイに本社を置き、25か国に82のオフィスを構えています。顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。