Altair Engineering、ESIグループと協業しPBS Professionalとe-ComputeをESIシミュレーションソフトウェアに統合
統合により、インターネット接続を介してどこからでもVTOSリソースプールが利用可能に
ミシガン州トロイ(米国)発 - 企業の革新および意識決定を強化する技術とサービスを提供するグローバルリーダー、Altair Engineering. Inc.は本日、ESIグループと協業し、AltairのPBS Professionalおよびe-ComputeをESIグループのOpen VTOS(Virtual Try-Out Space)ソリューションに統合することを発表しました。PBS Professionalのグリッドテクノロジーを統合することで、ESIグループのコンピューティングリソースは確実に最大限活用できるようになり、さらに、e-Compute Webポータルによって、ユーザーはインターネット接続を通じ、世界のどこからでもジョブの投入および管理ができるようになります。
Open VTOSは、比類のない協調的かつオープンな、産業向け仮想エンジニアリングアプリケーションからなる豊富な製品群です。試験環境下における製品の挙動をリアリスティックにシミュレートします。またOpen VTOSは、求めている製品性能に合わせて製造プロセスを微調整し、製品性能への環境の影響を評価します。Open VTOSは、実際的な材料物理学を利用して「本物と同然の」仮想ソリューションを提供するため、実物の試作品を使って長々と試行錯誤を繰り返す必要はなくなります。
「わが社のコンピューティングリソースは一元化されていません。そのため、プロジェクトマネージャーは世界中の製造業系の顧客のニーズに応えるためにあらゆる場所に出向いています」とESIグループのCSM Solver DirectorであるRaymond Ni氏は述べています。「今回の統合により、等しく価値のある2つの機能が当社のビジネスに与えられました。すなわち、PBS Professionalで複合的なHPCワークロードを効率よく管理することにより、ESIグループのコンピューティングリソースプールが、その所在に関係なく最大限に活用できるようになります。また、e-Computeにより、インターネット接続さえできれば、社員は時間や場所に関係なくESIグループのコンピューティングリソースや、業界に特化した多様なESIアプリケーションを利用できます」。
PBS Professionalは、ハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)環境のための、オープンなワークロード管理ソリューションです。計算負荷をインテリジェントにスケジューリング、管理することにより、コンピューティングリソース利用率を最大化します。また、ハードウェアおよびソフトウェアリソースの効率を高めることで、TCO(情報システムの構築・管理運用にかかる総コスト)を削減し、グリッドコンピューティングを使用するさまざまな産業のお客様に真のビジネスバリューを提供します。
Altairのe-Computeは、セキュアな通信プロトコルを通じてアクセシビリティを拡大すると同時に、膨大な数値計算ジョブの投入および監視を簡素化するために設計されたコンピューティングリソースのWebポータルです。PBS Professionalとの使用に向けて最適化され、一般的なCAEアプリケーションと緊密に統合されているAltairのe-Computeポータルによって、技術者はインターネットに接続できる場所であればどこからでも、一般的なブラウザインターフェースを介してワークロードの投入および監視を行うことができます。e-Computeによって技術者は、生産性をより一層向上させることができるのです。
「今回のESIグループとの協力は、Altairの技術がどのようにして貴重なコンピューティングリソースの効率やアクセシビリティを向上させられるのかを示す良い例だと言えます」とAltairのPBS GridWorks部門総責任者であるMichael Humphreyは述べています。「私たちの技術は、時間とコストの節約に即効果を発揮する上、グローバルなESIグループのワークフォースを最大限に効率化します」。
ESIグループについて
ESIグループは、材料が持つ物理特性を考慮に入れた、試作、製造プロセスのデジタルシミュレーションソフトウェアのパイオニアであり、世界的なリーディングサプライヤです。ESIグループは、試験環境下における製品の挙動をリアリスティックにシミュレートし、求めている製品性能に合わせて製造プロセスを微調整する、一貫性を持った産業向けアプリケーションセットを幅広く開発してきました。製造分野において実績が証明され、各種分野のバリューチェーンに組み込まれてきたESIグループの製品は、Virtual Try-Out Space(VTOS)というユニークかつ協調的でオープンな仮想エンジニアリングソリューションを形成しており、仮想試作品の継続的かつ協調的な改良を可能にします。この統合されたプロトコルによって、どんな企業も、他社のソリューションや独立系ソフトウェアベンダーが開発したアプリケーションと自社のソリューションを連動できるようになります。VTOSソリューションは、コストと開発リードタイムを大幅に削減し、製品と製造プロセスの相乗効果をもたらし、製品開発段階で実物の試作品を段階的に減らしていくことによって、高い競争力を提供します。ESIグループは世界中に500人以上のトップレベルの専門技術者を擁し、30か国以上のお客様に製品とサービスを提供しています。詳細については、www.esi-group.com.をご覧下さい。