Altair Engineering 、画期的なオンデマンドコンピューティングビジネスモデルを発表
マルチコアライセンスの課題に挑戦する業界初の新ソフトウェア戦略がグリッド、ユーティリティ、オンデマンドコンピューティングの更なる導入を促進
GridWorld 2007、東京発– 米国Altair Engineering, Inc. (米国ミシガン州トロイ、以下Altair)およびアルテアエンジニアリング株式会社(本社: 東京都豊島区東池袋、代表取締役社長: 綾目正朋、以下アルテア)は本日、特許を持つ新たなソフトウェアビジネスモデルを発表します。このビジネスモデルはマルチコアプロセッサのライセンス問題に対応する初のオンデマンドコンピューティングソフトウェア環境を実現するものです。業界の変化に対応してPBS Professional™に適用されたAltairの革新的かつ柔軟なソフトウェアライセンスモデルにより、ユーザーは実際に使用するサービスの分だけ料金を払えばよくなり、真のオンデマンドコンピューティング環境が推進されることになります。
ここ数年の間に、マイクロプロセッサの設計者によって1台のコンピュータに複数のプロセッサが搭載されるようになり、マルチコア技術が誕生しましたが、同時に世界中のソフトウェア会社が課題を抱えることとなりました。ソフトウェアベンダーは従来どおり、旧式で柔軟性に欠けたライセンスモデルを適用しており、それが顧客価値の向上やグリッドコンピューティング、オンデマンドコンピューティングの導入を妨げています。Altairは業界と顧客の要望に応え、顧客の自由な選択を可能にする革新的なソフトウェアライセンスモデルを開発しました。これにより、顧客は企業内のインフラストラクチャー全体を世界のどこからでも共有することができる上、実際に使用した分のソフトウェアライセンス数についてのみ料金を支払うことが可能になります。
この業界を変革するライセンスモデルは、PBS Professional 9.0と連携してリリースされます。PBS Professional 9.0は、グリッドコンピューティング、オンデマンドコンピューティング環境を提供するのに不可欠な、ワークロード管理およびスケジューリング用ソフトウェアプラットフォームです。PBS Professionalは、グリッド、オンデマンドおよびクラスタコンピューティング向けのソフトウェア環境において、世界でもっとも幅広く実装されています。
「次世代クアッドコア AMD Opteron プロセッサである、コードネーム“Barcelona”のようなマルチコア技術は、より優れた消費電力あたりのパフォーマンスとビジュアライゼーション性能という形で、顧客に大きな価値をもたらしました。残念ながら、アプリケーションをマルチコアプロセッサ向けに最適化していないソフトウェアベンダーもあり、また多くのベンダーが製品のライセンス契約方法について頭を悩ませています」と AMD(NYSE:
AMD)のハイパフォーマンスコンピューティング部門ディレクターである David Rich 氏は述べています。「Altair の新しいライセンスモデルは、顧客に AMD のマルチコアプロセッサの最大価値を気づかせ、またグリッド、ユーティリティおよびオンデマンドコンピューティングといった革新的な技術の導入拡大に向けて業界を牽引する上で、促進剤的な役割を果たすでしょう」。
PBS Professional のライセンス体系は、以下の主要な利点を兼ね備えた、比類ないオンデマンドコンピューティング環境を実現します。
- ユーザーは、実際に使用するサービスの分だけ料金を払うだけで、企業内のインフラストラクチャー全体を活用することができます。
- 変化するユーザーのニーズに合わせ、企業のコンピュータリソースや遠隔地にあるシステムにも、動的にフローティングアクセスができる柔軟なソフトウェアライセンスです。
- 比類ないオンデマンドコンピューティング環境は、マルチコアベースのインフラストラクチャー上のハイパフォーマンスアプリケーションをインテリジェントにスケジューリングでき、コンピュータ設備投資の利益率を最大限に引き上げます。
- 新しい簡素化された価格体系では、コンカレントライセンスが以前のほぼ1/4での価格で提供され、顧客により大きな価値をもたらします。(日本での同ライセンスの価格は、1,650円になります。)
「Altairは、業界を率先してお客様の兼ねてからの要望をかなえ、真のオンデマンドコンピューティング環境を実現できたことを嬉しく思っております」と Altair の社長兼 CEO である James R. Scapa は述べています。「これは、オンデマンドコンピューティングの未来に向け、私どもが、どのようにして PBS Professional を主要な実現可能技術にしようかという、我々のビジョンを知っていただける機会なのです」。
「産業技術総合研究所(AIST)は、複雑で異機種の計算リソースをグリッド技術により統合するユーティリティコンピューティングの発展に取り組んでいます。Altair の新しいライセンシングモデルが、マルチコア技術に付随する多くの課題をどのように解決するか私たちは非常に注目しています」(独立行政法人産業技術総合研究所 グリッド研究センター センター長 関口 智嗣先生 談)。
Altairのビジネスパートナーや販売代理店は、この新しいライセンスモデルで顧客に一層大きなアプリケーション価値を提供することで、利益を享受することでしょう。PBS Professional 9.0の新たなライセンスモデルは、6月15日に、入手可能となる予定です。詳細な情報については
www.altair.co.jpをご覧ください。
Altair Engineeringについて
Altair Engineering, Inc.は、世界中の顧客のためにオンデマンドコンピューティングと革新を推進しています。Altair の技術とサービスは、ビジネスの解析、管理、可視化を最適化するテクノロジーと技術情報によって企業の革新と意思決定を強化します。
従業員数は1,200人以上で、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にオフィスを構えています。Altair は製品設計、先進のエンジニアリングソフトウェア、オンデマンドコンピューティング技術において20年以上に及ぶ実績を持ち、さまざまな産業の顧客に一貫して高い競争力を提供しています。詳細については
www.altair.co.jpをご覧ください。