AltairパートナーアライアンスにエリジオンがCADdoctorで参加
― 高精度なCADデータの形状簡略化でCAE業務の効率化をサポート ―
アルテアエンジニアリング株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:綾目 正朋、以下アルテア)が提供するAltairパートナーアライアンス(APA)に、このたび株式会社エリジオン(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:矢野 裕司、以下エリジオン)が参加し、アルテアユーザー向けに3Dデータ変換・活用ツールCADdoctorの提供を開始しましたのでお知らせします。
APAは、アルテアの年間ライセンスを保有するユーザーが、アルテア社製ソフトウェアだけでなくパートナー企業が提供する幅広いラインアップのソフトウェアを利用することができるサービスです。現在、製造業の製品開発プロセスにおける、各種解析・シミュレーション業務に役立つ30以上のアルテアのソフトウェアと、60以上のパートナー企業の製品を提供しています。
一方エリジオンのCADdoctorは、異なるCADソフトウェア間でのデータ授受をスムーズに行うための変換機能を備えたパッケージソフトウェアです。単純なデータフォーマット変換だけでなく、CADデータに含まれる形状エラーの検出や修正を自動で行います。さらに、フィレットや微小段差の除去といった形状簡略化や、局部的な欠落のあるポリゴンデータの修正など3Dデータに関わる多様な機能を搭載しています。
今回のエリジオンのAPA参加によって、アルテアのユーザーは購入済みのアルテアの年間ライセンスを利用して、CADdoctorと他のソフトウェアを柔軟に使い分けながら業務を遂行することができるようになりました。例えば、アルテア社製HyperMeshなどのCAEツールを利用する際に、3Dデータに含まれるエラーのチェックをCADdoctorで事前に行ったり、高品質なメッシュ作成のための形状簡略化を前処理として行ったりすることで、CAE業務の効率化を図ることができます。
エリジオンはこれまで自社の販売網を通じてCADdoctorを世界中で展開してきましたが、今後はAPAのグローバルなサービス網を通してさらなるCADdoctorの認知と利用者の拡大を目指します。またアルテアは、自社ソフトウェアの解析性能を向上させるCADdoctorを取り扱うことで、既存ユーザーの利便性を高めると同時に、APAの新規顧客の獲得を期待しています。
アルテアとエリジオンは、互いの専門領域での技術力を生かし補完し合うことで、製造業者の製品開発における生産性向上をサポートし、新たな顧客価値の創造を目指してまいります。
APAのサービスで利用可能なCADdoctorの機能
- CADデータに含まれるエラー箇所の検出と自動修正
- CADデータの形状簡略化
- CADデータからの中立面作成
- 二つのCADデータの形状およびアセンブリ構成の比較
- 点群データからのポリゴンデータ作成およびポリゴンデータに含まれる形状品質の検証・自動修正
- CATIA V5/CATIA V4/NX/Creo/JT/Parasolid/ACIS/IGES/STEP/VRML/STL/OBJデータ等の入力
- IGES/STL/Parasolidデータへの出力
-アルテアについて
アルテアは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発とさまざまな分野への適応に注力しています。2,300人を超える従業員を擁する非上場企業であるアルテアは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、23カ国に45以上のオフィスを構えています。顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5,000社以上にも及んでいます。
-エリジオンについて
エリジオンは、独自の3D形状処理とデータ交換技術をベースにソフトウェア開発を行っており、国内外の3,000社を超える企業に製品が採用されています。トヨタ自動車・日産自動車・キヤノンといった国内の大手企業はもとより、ダイムラー社・BMW社・ボーイング社といった海外のリーディングカンパニーの開発プロセスにも、エリジオンの3Dデータ処理技術が導入されています。