Altair、EM Software & Systems – S.A.(EMSS)を買収
包括的な高周波電磁ソルバー機能をHyperWorks®シミュレーション製品群に追加
ミシガン州トロイ、2013年12月10日 – AltairによるEM Software & Systems – S.A. (Pty) Ltdおよびその米国、ドイツおよび中国にある海外営業事務所の完全な買収に準じて、
Altairおよび
EMSSの間で原則的合意がまとまりました。契約は2014年初旬に成立する予定です。
Altairはソルバー市場のグローバルリーダーであり、
HyperWorksエンジニアリングシミュレーションソフトウェア製品群としてOptiStruct
®、RADIOSS
®、MotionSolve
®、およびAcuSolve
®を提供しています。EMSSの包括的な高周波電磁ソルバー
FEKO®を加えることで、Altairの提供する製品の機能が強化され、特に航空宇宙、自動車および造船業界において、さらに高度なソルバー機能をお客様に提供することが可能になります。
「この契約は、世界レベルの技術をお客様にもたらし続けるというAltairの決意を反映しており、また戦略的提携や理に適った買収によって有機的成長を遂げるという弊社の長期目標にも適っています。EMSSの高周波電磁(EM)分野における最先端技術と知識を考慮すると、EMSSのAltairファミリーへの統合を大変嬉しく思っています」と、Altair Engineering, Inc.のChairman兼Chief Executive OfficerであるJames R. Scapaは述べています。
「EMSSの従業員は、Altairの既存の技術開発および地域サポート部門に加わることになります。彼らの専門的技術によって、Altairは高周波電磁シミュレーション分野で力を発揮できるようになるでしょう」と、Altairのソルバーおよび最適化を担当するChief Technical OfficerであるDr. Uwe Schrammは述べています。「FEKO電磁ソリューション製品群をAltair HyperWorksと統合することにより、弊社のお客様は、例えば、さらにスマートなマルチフィジックスと設計の最適化機能を利用して、電磁波-熱または電磁波-機械の結合した問題に対処できるようになります」。
「Altairに弊社が加わることで、同じ価値観を共有する世界の大手エンジニアリング企業の一端となり、顧客と従業員の満足度が高められることをとても楽しみにしています」と、EMSSのDirector兼FEKO Product ManagerでFEKOの開発者でもあるDr. Ulrich Jakobus氏は述べています。「弊社は、世界最高の技術サポートを維持しながら、高周波電磁解析ポートフォリオを拡大し、技術的ソリューションとサービスの強化により、お客様により良いサービスを提供できることを嬉しく思っています。現在および将来にわたって、FEKOのお客様は、Altairと弊社チームとの間で共有されるコンピュータ支援エンジニアリングと高性能のコンピューティング知識のメリットを享受できるようになります」。
Altairについて
Altairは、ビジネス情報および技術情報の解析、管理、可視化を最適化するテクノロジーにより、企業の革新および意思決定をサポートしています。Altairは2,000人以上の従業員を擁する株式非公開企業で、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にオフィスを構えています。エンジニアリング、コンピューティング、企業分析、革新的な製品設計、開発を支援する先進のソフトウェアおよびコンサルティングサービスにおいて28年以上の実績を持つAltairでは、さまざまな業種の顧客に一貫して高い競争力を提供しています。
EMSSについて
EMSSは、高周波電磁場解析とアンテナ設計に関するコンサルティングを専門とする企業として1994年に設立されました。EMSSは、コンサルティングサービスを通して、大規模な電気系プラットフォーム上でのアンテナのシミュレーションにおいて、航空宇宙、海軍および自動車業界における国内および海外のニーズを特定してきました。コマーシャルコードFEKO(www.feko.info)で、この市場の要求を満たすハイブリッドモーメント法などの複数の特殊機能を有しています。FEKOの応用分野は、アンテナ設計およびアンテナの配置を超えて、電磁適合性(遮へい、カップリング、ケーブルハーネス解析)、マイクロストリップ回路およびコンポーネント、レーダー散乱解析、および生体電磁気学などの分野にまで広がっています。
電磁界解析について
電磁界解析は、高周波電磁界解析(電磁波解析)と低周波電磁界解析に分けられます。高周波電磁界解析は、電界・磁界相互作用(電磁波)が物理現象の主要な部分を占める高周波回路・無線通信用回路・アンテナ/レーダーの設計などに用いられ、一方、低周波電磁界解析は、電界と磁界の相互作用を無視し、相互に独立と考えてよい物理現象が主要な部分を占めるモーターなどの回転器・リニアアクチュエータの設計などに用いられます。EMSS社のFEKOは、高周波電磁界解析(電磁波解析)の代表的なソフトウェアです。