2015年度FEKO® Student Competitionの優勝者を発表
特性モード解析(CMA)を用いたアンテナの設計と配置の最適化
ミシガン州トロイ、2015年12月2日 – Altairは本日、2015年度FEKO Student Competitionの優勝者が、ウィスコンシン大学マディソン校の博士課程学生のTing-Yen Shihさんに決定したことを発表しました。今年で11年目を数える本コンテストは、エンジニアリング教育や学術的な成功を支援することを目的としており、アンテナ、マイクロ波装置、生体電磁気学、電磁適合性、およびその他の高周波電磁関連の分野に関心がある学生を対象としたものです。本コンテストはAltair HyperWorks
®の高周波電磁ソルバーであるFEKOを用いた成果を披露する絶好の機会です。今年度は、アルゼンチン、ベルギー、南アフリカ、米国、オーストラリアをはじめ、多数の国々からエントリーがありました。
優勝エントリー“Design of Platform-Mounted HF Antennas with Enhanced Bandwidth Using the Characteristic Mode Configuration in FEKO(FEKOの特性モード解析による、帯域幅を拡大したプラットフォーム設置型HFアンテナの設計)”でShihさんは、FEKOの特性モード解析を利用し、プラットフォーム設置型アンテナの帯域幅の制約を体系的かつ効率的に解決する手法を開発することに成功しました。これにより、スタンドアローンアンテナでこれまで成し得なかった帯域幅を実現しました。
Shihさんは次のように述べています。「短波(HF)帯で動作するアンテナは、傾向として、動作波長よりも寸法が大幅に小さいものが多く、したがって帯域幅が狭いという欠点があります。HFアンテナは一般的に、それ自体よりも物理的に大きい金属製のプラットフォーム上に設置するため、プラットフォームをアンテナの一部として利用できれば、アンテナの線形応答サイズの最大値を引き上げることができ、帯域幅の拡大につながります。私たちの目標は、FEKOの特性モード解析を利用して、帯域幅を拡大したプラットフォーム設置型HFアンテナを設計することでした」。
このプロジェクトでShihさんの指導教官を務めたNader Behdad教授には、“最優秀指導教官”賞が授与されます。
「応募論文の質には非常に感銘を受けました。そこで優勝者のほかに、3名に奨励賞を授与することを決定しました」と、Business Development Academic MarketsのSenior Directorを務めるMatthias Goelkeは述べました。奨励賞を受賞したのは、ミズーリ大学(アメリカ)の博士課程学生のMahrukh Khanさん、プレトリア大学(南アフリカ)の修士課程学生のMarno van Rooyenさん、ステレンボッシュ大学(南アフリカ)の修士課程学生のStanley Kujaさんです。
優勝者と奨励賞を受賞した方々の資料は、
こちらからダウンロードできます。また、2016年の早期に開催されるウェビナーでは、Ting-Yen Shihさんが自身のプロジェクトの概要を説明する予定です。詳細については、
Altair UniversityのWebサイトをご覧ください。
2016年度のFEKO Student Competitionの詳細は、2016年3月に発表される予定です。
Altairについて
Altairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2,600人を超える従業員を擁する非上場企業であるAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、24ヵ国に45以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。