比類ない数学的処理と実用性を兼ね備えたMultiscale DesignerがAltair HyperWorksに追加
Multiscale Designerが、重要な複合材シミュレーション機能を追加する
ミシガン州トロイ - 2016年4月14日 – AltairがMDS社を買収し、
Multiscale DesignerがHyperWorksソフトウェア製品群に追加されました。Multiscale Designerは、連続繊維 / 織物繊維 / 短繊維複合材、ハニカムコア、補強コンクリート、土、骨などの多種多様な不均質材のマルチスケール材料モデルを効率良く開発、シミュレーションできるツールです。
マルチスケールテクノロジーは、複合材やその他の多相材料に付きものの設計の複雑さを、通常予想される計算負荷なしに扱うための手法です。必要以上に精細な単体のFEモデルの代わりに、さまざまな長さスケールの粗いFEモデルの集合を使用することによって可能となります。このアプローチにより、精度や柔軟性を犠牲にすることなく、計算時間を数時間から数分へと短縮できるという計算上のメリットが得られます。
Multiscale Designerは、設計、極限破壊、統計に基づく材料許容値、疲労、破壊、衝撃、衝突、環境的劣化、マルチフィジックスの各種シミュレーションのためのマルチスケール材料モデリングなどに使用できます。また、OptiStruct、RADIOSS、LS-DYNA、Abaqusなどの商用FEAソルバーのプラグインも搭載されています。Multiscale Designer独自の機能である体系的なモデル縮約テクノロジーでは、数十万もの有限要素からなる複雑な単位セルの集合を、扱うことのできる数の変形モードや状態変数に簡略化できます。これにより、複雑で不均一な材料シミュレーションを解くために必要な、複雑な単位セルモデルを生成し、それらをマルチスケールモデリングが必要なマクロスケールのFEAソルバーにリンクするという作業が不要になります。
Multiscale Designerの機能(抜粋):
- 前進均質化および逆最適化テクノロジーを用いたマルチスケール材料モデルの開発
- 一方向繊維、織物繊維、短繊維、粒子充填複合材のパラメトリックな単位セルモデルを内蔵
- 非線形の材料挙動をシミュレーション(マイクロスケールでの極限破壊など)
- 試験結果を元に仮想の材料許容値を取得し、疲労解析を実行
- 商用FEAコード(OptiStruct、RADIOSS、LS-DYNA、Abaqus)との効率的なプラグイン
AltairのChief Technical Officer of Solvers and Optimizationを務めるUwe Schramm博士は、次のように述べています。「Multiscale Designerにより、マルチスケール解析、確率統計的な設計、疲労解析、マルチフィジックスシミュレーションなど、新しい重要な複合材シミュレーション機能がAltair HyperWorks
®製品群に追加されます。Multiscale DesignerはAltairのOptiStruct
®およびRADIOSS
®ソルバーと緊密に統合されています」。
Altairについて
Altairは、ビジネスパフォーマンスの改善のために、設計、プロセス、意思決定を統合かつ最適化するシミュレーション技術の開発と様々な分野への適応に注力しています。 2,000人を超える従業員を擁する非上場企業であるAltairは、米国ミシガン州トロイに本拠を置き、22ヵ国に45以上のオフィスを構えています。 顧客は多種多様な業種にわたり、その数は5000社以上にも及んでいます。 詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。