射出成形シミュレーションAltair Inspire™ Moldが新時代を切り拓く
射出成形品のDFM(製造性考慮設計)をシミュレーション主導で行う最新ソフトウェアをリリース
ミシガン州トロイ、2020年11月5日 - データ分析、シミュレーション、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)に関するテクノロジーをグローバルに提供するAltair(Nasdaq:ALTR)は本日、射出成形シミュレーションのための総合ソリューション「Altair Inspire Mold」をリリースしました。プラスチック射出成形は、玩具やコンシューマーエレクトロニクスから、航空機や自動車向けの高性能・高強度製品まで、あらゆる製品の根幹を支え、産業規模は2,500億ドルに達しています。
Inspire Moldにより、新しい成形品の製造性を開発初期段階で評価でき、金型の製作に多額の資金を投じる前に、そり、ヒケ、ショートショットなどの欠陥のリスクを減らすことができます。設計サイクルが短縮され、最適解に到るまでの設計修正の回数も少なく済みます。スクラップ、ツーリング、リワークのコストが圧縮されるほか、GPUコンピューティング専用ハードウェアも必要ありません。設計の判断を速め、コスト削減、開発リードタイム短縮、成形品の品質・製造性の最適化に貢献します。Inspire Moldは、Altairが初めてリリースする射出成形ソリューションです。Altairの理念であるシミュレーション主導の設計(Simulation-driven Design)とシミュレーションの民主化を射出成形産業にもたらします。
AltairのChief Technical Officerを務めるJames Daggは、「Inspire Moldは、シミュレーションのあるべき姿をすべて体現したソリューションです。プラチック射出成形品の評価をこれまで以上に直感的に行い、作業のさらなる迅速化とスマート化の達成が容易になります。これにより、手間暇のかかる設計やり直しや、試作金型の製作と修正に伴うコストと時間を削減できます」と述べています。
Inspire Moldのその他の特長:
- 最適な操作性: 製品設計者やエンジニアは、直感的な5段階のワークフローに従って金型設計の仮装試験、検証、修正、最適化を簡単に実行できます。
- 次世代の高速3次元テクノロジー: 従来の2.5次元ソルバーで求められる実験的な近似が必要ありません。複雑な物理現象に対応しており、初級者でも熟練者でも、現象を深く理解・分析できます。
- 材料データへのアクセス: 60種類の材料のデータがあらかじめ内蔵されています。まもなく統合されるAltair Material Data Center(MDC)に接続すれば、信頼の置ける高品質の材料データを即座に直接利用することが可能です(MDCの利用にはライセンスが必要です)。
- 網羅的な総合ソリューション: 初期設計や強化プラスチックの材料割り当てから、複雑な成形品の構造 / 疲労性能の解析と最適化にまで対応しています。
Inspire Moldは、鋳造、成形、金型充填、押出、積層造形の製造シミュレーション製品群であるAltair Inspireを補完するものです。
Inspire Moldの詳細については、https://web.altair.com/breaking-the-moldをご覧ください。
Altairについて(Nasdaq:ALTR)
Altairは、製品開発、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、およびデータイアナリティクスの分野において、ソフトウェアやクラウドソリューションを提供するグローバル企業です。多種多様な業界におけるお客様が、持続可能な未来を創造しコネクティッドな世界において力を発揮するためのテクノロジーを提供します。詳細については、
www.altairjp.co.jpをご覧ください。