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2019年度Altair Enlighten Awardの受賞企業を発表

Ferrari社、FCA社、Material Science Corporation社、ZF社、Alba tooling & engineering社、Automotive Management Consulting社、csi entwicklungstechnik社が受賞 ミシガン州トロイ – 2019年8月5日 – 製品開発、ハイパフォーマンスコンピューティング、データインテリジェンスに関するテクノロジーをグローバルに提供するAltair(Nasdaq:ALTR)は、第7回Altair Enlighten Awardの受賞企業を発表しました。各賞とも、本日、ミシガン州トラバース市で開催された2019年度CAR Management Briefing Seminars(MBS)にて授与されました。

AltairのStrategic Solutions TeamおよびGlobal Automotive BusinessのSenior Vice-Presidentを務めるRichard Yenは、「受賞の決め手となった製品はどれも、車両軽量化と排出量削減に向けたイノベーションと弛まぬ開発努力の成果です。見事各部門の受賞および2位入賞を果たした技術はもちろんのこと、その他の各エントリーにも感銘を受けました」と述べています。

完成車(少量生産)部門の受賞企業:
  • 完成車(少量生産)部門賞は、Ferrari社に贈られました。受賞理由は、前身のカリフォルニアTと比較して剛性を35%向上しつつ、80kgもの軽量化を達成したポルトフィーノの開発です。ポルトフィーノは日常的な使用を想定して開発された車種で、リトラクタブルハードトップシステムにより、わずか14秒で本格的な“ベルリネッタ”クーペからオープントップになることができます。先代モデルからの大幅な軽量化は、構造最適化を存分に活用して開発された画期的な設計、革新的なアルミニウム加工技術および最先端の生産技術を結集した新コンポーネントによって実現されています。
Ferrari社のCTOを務めるMichael Leiters氏は、「ポルトフィーノのホワイトボディでAltair Enlighten Awardの完成車部門賞を獲得できたことは、素晴らしい結果です。当社はきわめて大胆な技術目標を達成するために絶えず開発を続けている専門のエンジニアチームを擁しており、その成果を認めていただけて光栄です」とコメントしました。

完成車(大量生産)部門の受賞企業:
  • FCA社の第4世代のジープラングラーは、軽量アルミニウム、SMC(Sheet Molding Compound)および高張力鋼を高度に組み合わせることで前世代から92kgの軽量化を達成しました。新設計の何よりの特長は、51kg(12%超)の軽量化に成功した軽量のボディシステムです。これは、顧客価値、乗り心地、安全性、利便性が最大になるように先進的な軽量材料の配置を工夫することで成し遂げられています。また、軽量材料の採用メリットを高めるために、製造方法への影響も最小限に抑えました。
FCA North America社のInterim Head of Product Developmentを務めるRob Wichman氏は、「唯一無二のジープラングラーで達成した成果を非常に誇らしく思います。また、エンジニアリング面での実績を総合的に認めていただいたAltairに感謝します。イノベーションは熟慮を重ね、弛まぬ開発努力を続けることで生まれます。そしてイノベーションによって、世界をより良くできるのです」とコメントしました。

モジュール部門の受賞企業:
  • 既存のニーエアバッグは一般的に金属製のハウジングに収納されていますが、ZF社はこれに代わる最新の設計として、繊維製ハウジングを採用したニーエアバッグ(KnAB)を開発しました。この軽量な“グローバルベースラインモジュール”テクノロジーは、繊維製ハウジングを用いることで高い拘束性能を発揮すると同時に、大幅な軽量化を達成します。同製品は、30%の軽量化と20%の小型化を実現するとともに、世界各国の安全試験の要件および基準に合わせて、顧客や市場のどのようなニーズにもカスタマイズによって応えることができます。

  • 2位入賞は、CarbonProピックアップボックスを開発したGeneral Motors社とContinental Structural Plastics社です。CarbonProは、自動車産業初の炭素繊維強化熱可塑性樹脂製のピックアップボックスで、約28kgの軽量化を達成しました。さらにクラス最高の耐衝撃性を誇る底面により、比類ない強度と耐久性を実現しました。

軽量化実現技術部門の受賞企業:
  • 軽量化実現技術部門賞は、スポット溶接可能なボディ用の低密度複合積層材“MSC Smart Steel”を自動車産業で初めて開発したMaterial Sciences社に贈られました。MSC Smart Steelは、ボディ用の低炭素鋼プレス品に直接取って代わるものとして開発された、新たな複合積層複合材です。外側に鉄鋼、中間のコア層に低密度導電性ポリマーを配することで、プレス後のスポット溶接を可能にしました。これは自動車産業初の技術です。

  • DSM Engineering Plastics社、Cikautxo Group社、General Motors社、Henn社は、2019年式キャデラックXT4向けに開発したArnitel Thermoplastic Co製のホットエアダクトにより、軽量化実現技術部門の2位入賞となりました。2019年式キャデラックXT4に採用されたまったく新しいArnitel TPC(ポリエステル系熱可塑性エラストマー)製のホットエアダクトは、熱硬化性ゴムの製品を置き換えることで、GM CSS 2.0Lターボエンジンのターボチャージシステムの重量とコストを大幅に低減し、設計の簡素化にも成功しました。
軽量化構想部門の受賞企業:
  • 軽量化構想部門賞は、Alba tooling & engineering社、Automotive Management Consulting社およびcsi entwicklungstechnik社の共同プロジェクトである#ULTRALEICHTBAUSITZのフィージビリティスタディに対して贈られました。このプロジェクトは自動車のシート設計をゼロから見直すことを目的とし、“力の流れに沿った形状を作る”という設計理念に基づく最先端のジェネレーティブテクノロジーでその達成を目指しています。目標は、座り心地がよく、応用の幅も広く、それでいて超軽量(10kg程度)のカーシートのプロトタイプの製作です。
米国自動車研究センターの社長兼CEOであるCarla Bailo氏は、「今年度も数々の素晴らしいエントリーがあったことを嬉しく思います。各社から革新的な材料や、テクノロジーと設計シミュレーションの融合など、軽量化の課題に対処するためのユニークな傑出したアプローチが示されました。未来の自動車技術として、電気自動車や自動運転車などが急速に発展を遂げているなか、こうした多様なアプローチは、軽量化プロジェクトを成功させる上で必要不可欠です」と述べています。

最終候補企業一覧と各社のイノベーションについては、http://altairenlighten.com/award/をご覧ください。




Altairについて(Nasdaq:ALTR)
Altairは、製品開発、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、およびデータインテリジェンスの分野において、ソフトウェアやクラウドソリューションを提供するグローバル企業です。多種多様な業界におけるお客様が、持続可能な未来を創造しコネクティッドな世界において力を発揮するためのテクノロジーを提供します。詳細については、www.altairjp.co.jpをご覧ください。

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